ゾンビの小哲学: ホラーを通していかに思考するか
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ゾンビの小哲学: ホラーを通していかに思考するか の詳細
この本を見つけたり読んだりすることにした場合は、ゾンビの小哲学: ホラーを通していかに思考するかの詳細を以下に示しますので、参考にしてください。
書名 : ゾンビの小哲学: ホラーを通していかに思考するか
作者 : Maxime Coulombe
ISBN-10 : 4409031031
発売日 : 2019/7/8
カテゴリー : 本
ファイル名 : ゾンビの小哲学-ホラーを通していかに思考するか.pdf
以下は ゾンビの小哲学: ホラーを通していかに思考するか の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
急激に制作本数が増え、観客動員数も過去作をしのぐようになった「21世紀版ゾンビ」という現象をどう説明するか、という観点から興味深く読めた。少し年期の入ったゾンビ映画ファンなら周知のことだが、ジョージ・A・ロメロが世に送り出したモダンゾンビはその後・・・特に2000年以降、大きな変質を遂げる。その概念を特徴付ける性質を失ったゾンビが次々と登場してきたのだ。まずはいわゆる「走りゾンビ」の登場。死体のカタレプシーを表現する「ぎこちない動き=弱々しい怪物」という、それまでの人間以上の超能力を持つ怪物たちから差別化される特徴を捨て去り、人間以上のエネルギッシュな行動力を獲得したゾンビたち。続いて登場した「感染(パンデミック)ゾンビ」に至っては、生きている死体(Living Dead)というアイデンティティすら放棄した。これがどれだけ異常なことか、ということを理解するには他のモンスターに置き換えて考えてみるといい。「血を吸わない吸血鬼」「人工的に”作られて”いない自然なフランケンシュタイン」などを主役にする映画が次々と作られ、ヒットを記録する・・・・ほとんどあり得ない事態だとわかるだろう。一方で、「腐って本来隠されてあるべき骨や内臓がムキ出しになっている」ビジュアルは、元の映画を離れ一般的イメージとして社会に浸透していく。時々日本でも報道される”ゾンビウォーク”イベント。いまやちょっと毛色の変わったコスプレイベントとして普通に受け止られているが、あれが「何百人もの人が狼男のコスプレをしてゾロゾロ歩くイベント」だったら、一般的な反応は「?」(どう反応すればいいかわからない)になってしまうのではないだろうか。たいていのゾンビ映画で出てくる「ゾンビアポカリプス」。一見したところでは現代文明の崩壊を描く、というディザスタームービーなどでも扱われる普遍的な題材のようだが、よく見るとこれもおかしなことがわかる。普通の映画では”終末”は大規模な破壊として表現される。大災害やゴジラのような怪獣は都市を火の海に変え、現代文明の象徴である巨大建造物を破壊する。ゾンビアポカリプスにおいてそういった「破壊」は一部の例外的な作品を除き一切描かれない。都市や建造物は物理的には破壊されず、ただ「人間の不在」が決定的な違いとしてあるだけだ。本来、映画としては見せ場であるべきイベントが最初から放棄されてしまっているのだ。なぜそうなってしまうのだろう、と考えたことのある方にはこの本がオススメ。いわゆる映画の解説本ではない。ユベルマンやヴァールブルクのイメージ論などを中心に、現代社会・人間を語るためにゾンビを題材にする哲学本もしくは現代批評本だ。そういう意味では読み方としては邪道かもしれないが、一般の映画評論家によるゾンビ映画解説本より「矛盾に満ち、それゆえに人々の興味を集める」現在のゾンビの立ち位置をよくとらえているように思う。繰り返しになるが、映画のスチルがちりばめられたり、スタッフ・キャストのインタビューなどが含まれるような”解説本”ではないので、そこはご注意ください。
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