ランダウはこう語った
ランダウはこう語った epubダウンロード無料 - マイヤ ベラサプによるランダウはこう語ったは大竹出版 (2008/05)によって公開されました。 これには157ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、1人の読者から3.6の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。
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ランダウはこう語った の詳細
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書名 : ランダウはこう語った
作者 : マイヤ ベラサプ
ISBN-10 : 487186071X
発売日 : 2008/05
カテゴリー : 本
ファイル名 : ランダウはこう語った.pdf
以下は、ランダウはこう語ったに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書はマイヤ・ヤコブレヴナヤ・ベサラプによる『ランダウはこう語った』(2008 大竹出版)です。ランダウ(1908-1968)とは旧ソ連(ロシア)の物理学者レフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウのことで、液体ヘリウムの研究によってノーベル物理学賞(1962)を受賞しました。物理学を勉強したことのある方ならばE・M・リフシッツ(1915-1985)との共著『ランダウ=リフシッツ 理論物理学教程』という一連の物理教科書をご存知のことでしょう。世界的に知られた名著ですが相当ハイレベルなので初心者向けの教科書としては難解かもしれません。『ランダウ=リフシッツ 理論物理学教程』は次の通りです。①『力学』②『場の古典論』③『量子力学』(非相対論的理論)④『相対論的量子力学』⑤『統計物理学』⑥『流体力学』⑦『弾性理論』⑧『連続媒質の電気力学』⑨『量子統計物理学』⑩『物理学的運動学』‥その昔、学生だったころ①巻から⑧巻まで(④巻はとばして)を英国の出版社 Pergamon Press(Oxford)による英訳で購入し一心不乱にトライしましたがstrong teeth が必要だったと思います。ランダウの名前がついていますが実際に執筆したのはリフシッツらしくまたランダウの死後弟子が完成させた巻も含まれています。英訳は現在、インターネットで公開されているようです。邦訳は⑤『統計物理学』が岩波書店からその他の巻は東京書籍から刊行されました。品切・絶版になっている巻も少なくないのが(時代の趨勢とは言え)残念です。なお以上の①から⑩を「大教程」と呼ぶならば・力学・場の古典論・量子力学の3つの分野に限定した「小教程」も存在します。英語版ではそれが1冊の合本になっていました。邦訳は筑摩書房の「ちくま学芸文庫」で『力学・場の古典論』と『量子力学』の2冊になっているようです。学部学生には最初に読む本としてこちらの「小教程」も選択肢のひとつです。本書の著者のマイヤ・ヤコブレナ・ベサラプはランダウの姪にあたる人です。本書に先行する本として『ランダウの生涯』(東京図書 1974)があります。その原著は1971年刊行でタイトルのロシア語を直訳すると『ランダウ--一風変わった人生』となります。旧ソ連時代に出版されたオーソドックスな伝記ですががちがちの公文書などではなく読み物としてもたいへんおもしろく読むことができました。残念ながらこちらも品切・絶版のようです。それに対し本書は同じ著者が書いた別の角度からのランダウの伝記です。ソ連崩壊後の2003年の出版で原著のタイトルを直訳すると『このようにランダウは話した』となります。従って邦訳のタイトル『ランダウはこう語った』はおおむね直訳と同じです。ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)の代表作のひとつに『ツァラトゥストラかく語りき』がありますのでそれを意識したのかもしれません。最近では『ツァラトゥストラはこう言った』と口語的に訳す風潮もあるようですが『かく語りき』の方が語調がいいので伝統的な訳の方が私は好きです。上述の通り本書は『ランダウの生涯』(原著1971 邦訳1973)を踏まえて、同じ著者による同じランダウについての伝記です。「こう言った」というタイトルの通り若干会話が増えているようにも感じますが基本的な事実は『ランダウの生涯』と同じです。個々の細かいエピソードは『ランダウの生涯』に含まれていなかったものも散見されます。ご興味がある方向きでしょう。本書の感想はひとことで申し上げますと「読みにくい」です。その理由は①横書きになった。②活字のフォントが読みにくい。③邦訳の訳文が日本語としてこなれていなくてゴツゴツしている。④そもそも枝葉末梢の会話が増えるなど原著の内容が散漫になってしまってストーリーとして文体として一貫性に欠けるものになった。‥などが考えられます。前著の『ランダウの生涯』は物理学に関係がある人をはじめ万人に勧められる名著でしたが本書は、ランダウについてあるいは旧ソ連~ロシアの物理学史について研究している人に限定して読む価値があると思われます。最後にレフ・ダヴィドヴィッチ・ランダウは数学の世界に出てくる「ランダウの記号」俗称「ランダウのオー」で知られるドイツの数学者エドムンド・ランダウ(1877-1938)とは別人です。混同されないように喚起申し上げます。エドムンド・ランダウは世界的名門大学だったゲッチンゲン大学で教授として教鞭をとりますがユダヤ系であったためにナチ党の突撃隊(SA)の学生によってボイコット攻撃され不幸にも1934年、大学を辞めることを余儀なくされています。そして第二次世界大戦が始まる前年に61歳で亡くなりました。ゲッチンゲン大学でランダウを排斥した先頭に立っていたのが突撃隊(SA)の支部長だった学生オズヴァルト・タイヒミュラー(1913-1943)です。現在「タイヒミュラー理論」「タイヒミュラー空間論」などで知られるタイヒミュラーはまぎれもなく天才ですが同時に狂信的で激烈なナチスでした。ゲッチンゲン大学ではユダヤ人の教授が講義している最中に教室に乱入(march in)して物理的・暴力的に講義を妨害していました。「反ユダヤ主義」の教授のもとに移り論文を発表し続けました。「武装SS」(ヴァッフェンSS)に志願し独ソ戦のさなか旧ソ連のドニエプル川付近で行方不明になりました。おそらく戦死したと考えられています。享年は満年齢で30。
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